神戸女学院中への架け橋

神戸女学院中学部受験に際し、実際に抱いた不安や疑問などをもとに、これから受験される方の参考になれば嬉しいなと思いつつ綴ります。

塾必須、という噂について。

正直なところ、「人による」これに尽きます。

人によっては「入学前から塾通い」という人もいますし、実際そういう方も多いのが現状。

それはなぜかと言えば、受験前からそこかしこで耳にする「神女はダブルスクールが必須」、「学校はフォローなんてしてくれない。基本放置」「宿題も殆ど出ない」「あの自由さに負けて遊び呆ける」「夏休みなんて2ヶ月もある!」という噂が原因では無いかと思うのですが・・・。

では、その噂について、実際に保護者として感じたことをお伝え致します。(※あくまでも個人的な感想です)

 

①「神女はダブルスクールが必須」

これほんとよく耳に(目に)しますが、Jの間は塾に通っていない人もわりといます。

鉄〇会なども中学の間は数学と英語だけですし、女学院の英語は本当に特殊なカリキュラムですから、変に塾で従来型の英語学習をすると混乱し、どっちつかずになる子もいるそうです。また、宿題に苦しむことにもなりかねません。ですから、数学分野の得意不得意と合わせて慎重に考えるべきかと思います。数学はJ1の間に中学の範囲の殆どを終えるスピードで進みますので、その分宿題量も多くはなりますから。

ただ、女学院は下校時刻が頗る早いので、放課後の時間を週に1~2日程度、塾通いに慣らす目的も兼ねて通塾しやすい、というのが大きいのかもしれません。Jの間はクラブ活動必須ですが、部活と言えども最終下校時刻は厳守なので。

 

②「学校はフォローなんてしてくれない。基本放置」

そんなことないですよ。学年や担当教諭による差は多少ありますが、英語と数学は結構こまめに小テストもありますし、一定以下の成績を取ると追試だの補習だのと呼び出しがあります。

それに各科とも、教科準備室などに行けば先生方がしっかりフォローしてくださいます。

お休みした日に習ったことも、英語なんかは自力では何ともできません。が、英研(英語科準備室)に行けば先生がしっかり教えてくださいますから。

少し気掛かりな点が見受けられたと、担任の先生から電話があったというお話も聞いたことがあります。

勿論、「塾は不要!全て学校側で面倒を見ます!」という学校ではありませんので、ある程度の自己管理は必要ですが、思っているよりはずっとフォローしていただけます。

 

③「宿題も殆ど出ない」

娘はこれに期待しておりました(笑)

が、宿題はあります。

結構あります。

思ったより時間もかかります。

中受塾時代に比べれば屁でもありませんが、数学は予習と復習の形で、英語はお絵描きの宿題含め、なかなかに手強いのです。

授業で習った新しい事が復習の形で宿題になっているのですが、なんと言っても授業はAll English。しかも先生方の発音はネイティブで、丁寧にゆっくりなんて話してはくださいませんから、100%を理解して帰るのは大変で、どうしても思い出せないところがある時などは、クラスのLINEなどで質問し合っています。

ですから、お嬢様には残念な情報かもしれませんが「宿題は割とある!」が正解です。

ただ、J1の1年間で要領が良くなるので、J2からはそれほど困りはしないと思います。

 

④「あの自由さに負けて遊び呆ける」

あーーー確かに、遊んではいます(笑)

特にJ1の時などは遊びたい欲が凄かったですね。まあ、どこの学校でもそうでしょうけれど。

月に1度あるかないか(長期休暇中は別)ですが、やれユニバだ、やれエキスポシティだ、今度はひらパーだ!と、自分のお小遣いが許す範囲で好きに遊んでいます。

が、基本的に自律心のあるタイプの子が多いので、翌日の授業やメンバーの家の場所、お天気などを総合的に考えて、「親から許可された時間よりも早目に切り上げて帰ってくる事が多い」くらいには自制しているようです。

基本的に女学院生のお友達(&ご家族)は信用できるので、我が家では時間を含め本人の意思と自制心に任せています。

あくまでも「やるべき事は一応しっかりやった上で」の話ですよ。

それよりも娘の場合、読書量が恐ろしく増えました。

図書室の蔵書が充実していることに加え、新書のリクエストが通りやすいこと、ビブリオバトルで聞いた本に興味を持つことが原因ですが、気が付けば本を読んでいます。

読書好きの娘には堪らない環境なのでしょうね・・・羨ましい限りです。

 

⑤「夏休みなんて2ヶ月もある!」

嘘です!そんなにありません!(笑)

いや、以前はあったそうなので嘘では無いのですが、今はひと月半ほどです。それでも相当長いですけど。

私立あるあるでしょうけれど、中には長期で別荘に行かれる方もいますし、毎回海外に行かれる方も当たり前のようにいます。

・・・が、特にどこにも行かないという子もいますので大丈夫です!

我が家は主人の仕事の関係でまとまった休みが取り難いので、遠出はできません。

娘と女二人旅というのも面白いかもしれないのですが、家を男だけにして数日空けると・・・惨状がありありと想像できてしまい、帰りたく無くなりそうで(;´д`)

そうそう、夏休みの宿題もありますし、夏休み明け試験もありますよ。

 

数学や英語をはじめ、授業の進度も早けりゃ深度も深いですし、入ってみると「裾野が広がった」なんて噂はどこから来たのかと思う程に優秀な子が多く、定期試験の平均点も高いのですが、中学の間は塾無しで!という方も結構いますし、分からない事は分かるまで先生方も向き合ってくださいますので、ご安心を!

もしもお嬢様が「宿題として出されなければ絶対にやらない」というストロングスタイルであれば、塾で強制的に宿題量を増やすのも手でしょうし、テキストを探す手間も省けます。中高一貫向けのテキストは探すのも一苦労ですから。

しかし、数学には困らず、解説を見れば解けるタイプ、宿題+αをする事が苦ではない子なら、何らかのテキストを入手して演習量だけ増やすのも手です。

テキストの選択肢が少なすぎて驚きますけどね(^_^;

大学入試に向けて志望校への対策・・・は、塾でしょうね。ただ、これは余程でない限りはどこの学校でもそうではないかと思います。