神戸女学院中への架け橋

神戸女学院中学部受験に際し、実際に抱いた不安や疑問などをもとに、これから受験される方の参考になれば嬉しいなと思いつつ綴ります。

受験当日の準備について。

随分と放置してしまいました。
暫く仕事が忙しく、バタバタとする日が続きまして・・・。
娘も手を離れる時期になり、仕事に積極的になってはみたものの、やはり外に出るというのはストレスを含め大変ですね。

今年も間も無く入試本番。
今年の受験生さんたちの親御さんは「もう早く終わってしまえばいいのに!」と、胃の痛む思いでいらっしゃることだと思います。
受験当日を迎えれば、本番の3~4日程は恐ろしくあっという間に過ぎ去りますので、受験日数分の準備を整えて置かれることをおすすめします。

まず、女学院入試に関しての持ち物について。
基本的な部分は入試説明会でもお聞きになったと思いますので、ここでは細かいことを・・・。

風邪や寒暖差アレルギーなどで鼻水の出やすい時期ではありますが、ポケットティッシュにはご注意下さい。
持ち込み禁止です。
文字の書かれた物が多いので、特にお肌に優しい保湿系等は全般NGです。
路上で配られるようなティッシュの中から広告の紙を抜いた、透明の袋にティッシュのみが入った物であればギリOKかもしれませんが。
鼻水の際にはお手伝いの先輩方や先生方が下さいますので心配はご無用です。
ティッシュはダメと言われるだろうという心づもりでいらっしゃれば、入試直前の講堂内であたふたすることもありませんから、そのつもりでお持ちになって下さいね。

次に服装です。
よく言われることではありますが、動きやすく楽な、着慣れた服になさって下さい。
暖かい系肌着は調整が難しいので、あまり暖か過ぎるような物は避けた方が良いと思います。
カーディガンやパーカーを持たせた方が慌てず調整できますよ。
女学院は軽い登山がありますから、暖か過ぎる格好をしてしまうと汗をかく可能性もありますから。

また、お腹を壊しやすいお嬢様の場合、お腹にカイロを貼っておく(低温火傷に注意)こともおすすめです。
何せ緊張感など精神的なものから来る下痢はスト〇パなどの下痢止めが効きづらいので、温める方が効果的だったりもします。

そして付き添いのお母様方の服装について。
校門を抜け、集合場所の講堂までの間は、入試受付を終えた順に長い列となっての登山となります。
皆さんとペースを合わせ、疲れたからゆっくりと・・・ともいかない雰囲気の中、隣を歩くは元気盛りの小学生。
ヒールの高い靴は勿論ですが、スニーカーではないベタ靴も個人的にはお勧めしません。
できることなら1番歩きやすい3~5cm程度の太いヒールのある靴が楽だと思います。
また、講堂内は暖かいのですが、緊張感から来る震えがお腹の底からやってくる場合がありますので、ストールを1枚バッグに入れておくと安心です。
近くの厄神さんにお参りに行かれるもよし、駅周辺でお茶をなさるも良し、ガーデンズに行かれるも良し・・・ですが、時間に余裕があるのであれば校内にいらっしゃることをお勧め致します。
不測の事態に備えるため、そしてこの後続く受験日程で削られる体力温存のためです。
初日の女学院受験には、塾の早朝特訓があるにも関わらずしっかりと身支度を整える余裕がありましたが、2日目の朝には既にメイクが適当になり、3日目にはノーメイクになりました。
精神的疲労が凄まじいのです。
お嬢様の事だけを考え、ベストな状態にしてあげようという意識だけに支配されます。
自分のことは三の次です。
せめて体力だけでも温存なさって下さい。

良くない噂をばら撒かれることもある学校ではありますが、本当に良い学校です。
合格をお祈りしております。

塾必須、という噂について。

正直なところ、「人による」これに尽きます。

人によっては「入学前から塾通い」という人もいますし、実際そういう方も多いのが現状。

それはなぜかと言えば、受験前からそこかしこで耳にする「神女はダブルスクールが必須」、「学校はフォローなんてしてくれない。基本放置」「宿題も殆ど出ない」「あの自由さに負けて遊び呆ける」「夏休みなんて2ヶ月もある!」という噂が原因では無いかと思うのですが・・・。

では、その噂について、実際に保護者として感じたことをお伝え致します。(※あくまでも個人的な感想です)

 

①「神女はダブルスクールが必須」

これほんとよく耳に(目に)しますが、Jの間は塾に通っていない人もわりといます。

鉄〇会なども中学の間は数学と英語だけですし、女学院の英語は本当に特殊なカリキュラムですから、変に塾で従来型の英語学習をすると混乱し、どっちつかずになる子もいるそうです。また、宿題に苦しむことにもなりかねません。ですから、数学分野の得意不得意と合わせて慎重に考えるべきかと思います。数学はJ1の間に中学の範囲の殆どを終えるスピードで進みますので、その分宿題量も多くはなりますから。

ただ、女学院は下校時刻が頗る早いので、放課後の時間を週に1~2日程度、塾通いに慣らす目的も兼ねて通塾しやすい、というのが大きいのかもしれません。Jの間はクラブ活動必須ですが、部活と言えども最終下校時刻は厳守なので。

 

②「学校はフォローなんてしてくれない。基本放置」

そんなことないですよ。学年や担当教諭による差は多少ありますが、英語と数学は結構こまめに小テストもありますし、一定以下の成績を取ると追試だの補習だのと呼び出しがあります。

それに各科とも、教科準備室などに行けば先生方がしっかりフォローしてくださいます。

お休みした日に習ったことも、英語なんかは自力では何ともできません。が、英研(英語科準備室)に行けば先生がしっかり教えてくださいますから。

少し気掛かりな点が見受けられたと、担任の先生から電話があったというお話も聞いたことがあります。

勿論、「塾は不要!全て学校側で面倒を見ます!」という学校ではありませんので、ある程度の自己管理は必要ですが、思っているよりはずっとフォローしていただけます。

 

③「宿題も殆ど出ない」

娘はこれに期待しておりました(笑)

が、宿題はあります。

結構あります。

思ったより時間もかかります。

中受塾時代に比べれば屁でもありませんが、数学は予習と復習の形で、英語はお絵描きの宿題含め、なかなかに手強いのです。

授業で習った新しい事が復習の形で宿題になっているのですが、なんと言っても授業はAll English。しかも先生方の発音はネイティブで、丁寧にゆっくりなんて話してはくださいませんから、100%を理解して帰るのは大変で、どうしても思い出せないところがある時などは、クラスのLINEなどで質問し合っています。

ですから、お嬢様には残念な情報かもしれませんが「宿題は割とある!」が正解です。

ただ、J1の1年間で要領が良くなるので、J2からはそれほど困りはしないと思います。

 

④「あの自由さに負けて遊び呆ける」

あーーー確かに、遊んではいます(笑)

特にJ1の時などは遊びたい欲が凄かったですね。まあ、どこの学校でもそうでしょうけれど。

月に1度あるかないか(長期休暇中は別)ですが、やれユニバだ、やれエキスポシティだ、今度はひらパーだ!と、自分のお小遣いが許す範囲で好きに遊んでいます。

が、基本的に自律心のあるタイプの子が多いので、翌日の授業やメンバーの家の場所、お天気などを総合的に考えて、「親から許可された時間よりも早目に切り上げて帰ってくる事が多い」くらいには自制しているようです。

基本的に女学院生のお友達(&ご家族)は信用できるので、我が家では時間を含め本人の意思と自制心に任せています。

あくまでも「やるべき事は一応しっかりやった上で」の話ですよ。

それよりも娘の場合、読書量が恐ろしく増えました。

図書室の蔵書が充実していることに加え、新書のリクエストが通りやすいこと、ビブリオバトルで聞いた本に興味を持つことが原因ですが、気が付けば本を読んでいます。

読書好きの娘には堪らない環境なのでしょうね・・・羨ましい限りです。

 

⑤「夏休みなんて2ヶ月もある!」

嘘です!そんなにありません!(笑)

いや、以前はあったそうなので嘘では無いのですが、今はひと月半ほどです。それでも相当長いですけど。

私立あるあるでしょうけれど、中には長期で別荘に行かれる方もいますし、毎回海外に行かれる方も当たり前のようにいます。

・・・が、特にどこにも行かないという子もいますので大丈夫です!

我が家は主人の仕事の関係でまとまった休みが取り難いので、遠出はできません。

娘と女二人旅というのも面白いかもしれないのですが、家を男だけにして数日空けると・・・惨状がありありと想像できてしまい、帰りたく無くなりそうで(;´д`)

そうそう、夏休みの宿題もありますし、夏休み明け試験もありますよ。

 

数学や英語をはじめ、授業の進度も早けりゃ深度も深いですし、入ってみると「裾野が広がった」なんて噂はどこから来たのかと思う程に優秀な子が多く、定期試験の平均点も高いのですが、中学の間は塾無しで!という方も結構いますし、分からない事は分かるまで先生方も向き合ってくださいますので、ご安心を!

もしもお嬢様が「宿題として出されなければ絶対にやらない」というストロングスタイルであれば、塾で強制的に宿題量を増やすのも手でしょうし、テキストを探す手間も省けます。中高一貫向けのテキストは探すのも一苦労ですから。

しかし、数学には困らず、解説を見れば解けるタイプ、宿題+αをする事が苦ではない子なら、何らかのテキストを入手して演習量だけ増やすのも手です。

テキストの選択肢が少なすぎて驚きますけどね(^_^;

大学入試に向けて志望校への対策・・・は、塾でしょうね。ただ、これは余程でない限りはどこの学校でもそうではないかと思います。

体育祭について②

今回は、私たち親が気掛かりなことについて。

・体育祭当日について・

グランドを囲むように組テントや本部テント、PTA席テントが張られており、1部テントの無い部分からは立ち見の形で観戦可能です。

テント席に座りたい方は早くに並ぶ必要がありますが、桜の下などの木陰にシートを敷き、見たい種目の時だけトラックに近付くという形が一般的です。

その観戦形式でOKであれば、敷地面積は広いので特に場所に困るということはありません。

組テント内には生徒以外立ち入り禁止ですが、生徒は大体座っていますので、テント越しに観戦も可能です。

お嬢様の立ち位置などを事前に確認しておくと安心ですよ。

昼食ですが、女学院生は教室でお弁当を食べるので、私たちは持参するなり、ビゴで買うなり、学食を利用するなり好きにしましょう。

当然ですが、食いっぱぐれを防止するには持参が1番安全です。

木陰にいれば風が気持ちの良い季節ですが、紫外線対策の日傘や帽子をお忘れなく・・・。

 

熱中症対策について・

他の私立を知らないので何とも言えませんが、熱中症対策はかなり施して下さっていると思います。

選手待機場所のテントにはミストシャワーがついていますし、こまめに水分補給をするようにと促されます。

冷〇ピタなどのシートや、塩分補給用の飴が組テントに準備されていたり、幹部さんたちが霧吹きを持って回り、シュッシュと顔に吹き掛けてくれたりと、安全にはかなり気を使っている印象です。

勿論、個人的にも団扇を持たせたり、タオルに氷を作れるスプレーを持たせたりしています。

タオルに作った氷は、頭頂部に当てたり、首筋を冷やしたり、ほっぺや目を冷やしたりと大活躍だそうですのでオススメです。

他の学校だと禁止される物も多いので気軽に持たせる訳にもいきませんが、体育の授業で日除けの帽子(キャップなど)を使用することすら自由にできる学校なので、気楽に何でも良さそうだと思う物を持たせてOK。

学校の基本姿勢が「生徒と学舎を大切に守ること」に比重を置いている感じなので、親としては安心です。

体があまり丈夫ではなく、運動会といえぱヘロヘロになっていた娘ですが、女学院の体育祭の翌日には友人らと遊びに出掛ける元気が残っているくらい、楽しく元気に、そして安全に遂行されています。

 

ちなみに写真撮影は可能です。・・・が、SNSなどでの扱いは禁止です。

当然ですが、女学院生のプライバシー保護、個人を守るための事ですので、その点だけはしっかりとご注意下さいね。

学年カラーや組カラーなどの服飾品を簡単に準備して、保護者も子どもたちと一緒に盛り上がりましょう♪

体育祭について①

在校生親族にのみ公開される女学院の体育祭。

謎のベールに包まれた感が半端ではない行事ですから、初めての年には私の不安も半端ではありませんでした。

ご存知のように、体育祭は中高部自治会主催、生徒主体で行われる行事です。

特徴は次の通り。

 

・練習は、体育などの授業中には行いません。

・クラス対抗ではなく、縦割りの6組(あ、い、ゑ、は、み、や組)対抗です。

・出場する種目の練習や応援合戦、PTAテント前でのパフォーマンスの練習などは組別で、学年パフォーマンスの練習は学年ごとに、早朝、昼休み、放課後などを利用して行われます。

・練習期間にはお弁当もリセスなどに分割して食べることになります。

・J2からは学年パフォーマンスもあるので、その準備が前年度の秋から、練習は三学期あたりから始まります。

 

公立中学に進学する子に比べ、「運動苦手系女子」が圧倒的に多い女学院。

うちの娘も例外ではなく、小学生時代には「運動会なんか無くなればいい」「雨降らへんかなぁ」と言い続けましたし、徒競走でもリレーでも「足が遅い」ことに引け目を感じていたようです。

「全員リレーとかいうけど、あんなん運動苦手な子が晒しモンになるだけやん!」と、いつも不満を口にしているような子でした。

にも関わらず、女学院の体育祭は準備段階からとにかく楽しいそうで、日々「疲れたー」と言いながらも顔がニヤけているのです。

初めての体育祭でその理由がわかりました。

うまい具合に「運動苦手系女子」が楽しめるような種目になっていますし、どれだけ走るのが遅くても笑われたりしません。

女学院の良いところだと思うのですが、一般的には「変」とされそうな部分は「特徴」として認められる空気があり、体育祭にもそれが見られます。

「運動が苦手」「集団活動が苦手」「朝が苦手」という娘ですが、女学院の体育祭は楽しんでいますし、ひらひらした可愛い服を嫌う娘なので心配でしたが、学パも「似合わんから恥ずかしいー」なんて言いながらも楽しんでいます。

もちろん全員がそうとは言えませんが、小学校の運動会より楽しめることは間違いないと思います(^-^)

 

親の準備としての情報は②でお伝えしますね。

併願校について②

長くなってしまったので、その②ですm(_ _)m

 

ご家庭やお子様の性格で重要視する事項はそれぞれです。

「女子校」であれば、神戸海星女子学院と甲南女子Sアドが定番で、他には京女とか。

「共学校」でも良いのであれば、金蘭千里須磨学園、池附、神大附、高槻、大阪桐蔭など。

「校風」ならば、同志社女子・・・帝塚山も良さそうな学校だなぁと思った覚えが。

また、第1志望を4科受験したあと、大急ぎで移動して午後校という名のほぼ夜受験が体力的に大丈夫かどうかや、もしも最悪残念続きだった場合、1輪の桜も見ないままに4日ほど耐えられるかどうか、科目や出題傾向の相性はどうかなど、さまざまな角度から複合的に考えると良いと思います。

 

偏差値的に随分と下の学校となると、見学にもなかなか気が進まないとは思いますが、もしかすると進学する事になるかもしれない学校なので、「受験の日に初めて行った」とか、「どんな学校かもよく分からないけど、取り敢えず日程的に合ったから受けてみた」というのは避けたいところです。

実のところ私たち家族は、第2志望校までしか訪問しませんでした。

第3志望校は別会場での入試説明会だけ聞きに行き、ついでに最寄り駅で下車だけはしてみましたが、第4志望校(未出願)は入試説明会にすら行かず、それどころか学校案内のパンフレットすら見ていません。

今考えれば、とんでもないバカだったと思いますし、「もしかすると落ちるかもしれない」という事から目を背けていたのだと思います。

第2志望校として受験したのは「滑り止めにはならない学校」と言われている学校でしたが、娘の場合、3科(もしくは2科)であれば偏差値的にかなりの余裕があった上、過去問との相性も抜群に良かったということから、失礼ながら「おさえられる!」とつけ上がってしまったのでした。

結果的には第2志望にも合格が頂けたので、翌日の本命発表を少しは落ち着いて待つことができましたが・・・本当に怖かった・・・。

しかし、その恐怖心を娘に覚られるわけにはいきません。

どれだけ平然としている子でも、たった11歳、12歳の子どもです。

その小6の子どもが、数年間に渡り諸々を我慢をしつつ頑張って来た勉強の成果を、たった一度の試験だけで判断され、合否と向き合わなければならないのです。

大学受験と違って浪人はありません。

その重みは当人にしか分からないものでしょう。

寒さとは別の要因からお腹の底がガタガタと震えていましたが、呑気な母を貫くことに徹しました。

 

今まで主人以外の誰にも話さなかったことですが、統一日の帰宅後、娘は声をあげて泣きました。

普段、驚く程に泣かない子です。

ワクワクと上機嫌で向かった入試でした。

それにも関わらず、「落ちたかもしれない」と声をあげて泣きました。

「○○の問題と、○○の大問○の○も、○○の○○も書けなかった。大問〇は〇しか解けてないし・・・」と、つらつらと具体的に問題番号まで並べ挙げて泣いたのです。

体だけは少し大きく、見た目は大人に近付いてきていましたが、なんと言っても小学生の女の子。

生まれて高々12年しか経っていないひよっ子が、どれだけの不安を抱えて戦い続けているのだろうと、苦しくなりました。

「大丈夫。○○はしっかりがんばったよ。」

「どんな結果でも、ここまでがんばれた○○はとってもえらいよ。」

と、抱きしめながら頭を撫で、励ましにもならない励ましの言葉をかけつつ、気が済むまで散々泣かせることしかできませんでした。

4〇年も生きてきているくせに、私は何と情けない母親なのかと心の中で嘆いていたところ、娘は急に顔を上げて涙を拭い、

「でも、○○は思ったより書けたと思う。○○なんて問題数多いのに全部埋めはした。・・・きっと○○のあの問題は他の子だって解けてないと思う。あれ?よくよく考えたら割とええかもしれん!!」

と、急にプラス思考にΣ(゚ロ゚;)

正直、私はどうしようかと気が気ではありませんでした。

翌日は、早朝の真っ暗な中を受験に向かわねばなりませんから、今夜はぐっすりと気持ち良く眠って貰わないと困るんです。

塾に電話をしてアドバイスを求めるべきかと、泣きじゃくる娘を抱えて狼狽えていた母としては、娘の切り替えの速さに・・・驚くやらほっとするやら。

自分の不出来を見つめ、気持ちを切り替える。

それは大人にだって難しいことです。

しかし娘は、次の日もワクワクしながら笑顔で入試に挑みました。

昨日あんなに泣いていたとは思えないほどに、元気な姿で。

自分の不出来を見つめ、気持ちを切り替え、そして次の試験に全力で立ち向かう。

今は同級生として過ごしているライバルだった仲間と競い合って来たからこそ鍛えられた、勝負心というものなのかもしれません。

その時、娘が何と言おうとも、確実に合格を頂けるレベルの学校を受けておくべきだったのではないかと、心から思ったのです。

戦える子に育ったことには感動すら覚えましたが、同時に、幼い子どもに背負わせるには余りにも重すぎる荷物だとも感じたからです。

 

老婆心ではありますが、どうか悔いのない併願校選択をなさって下さい。

小学校では、アイドルの話やドラマの話、恋占いなどで盛り上がるお友達と一緒に盛り上がることもできず、ダンボール幾つ分だろうかと思う程のテキスト量をこなし、休みの日には朝から晩まで塾で過ごし、到底小学生の生活とは程遠い日々の中、子どもたちは頑張っています。

体力、性格、立ち位置、いろいろなものを加味して、受験校をお決めになって下さい。

そして、もし、塾の先生が個別の面談などで安全校をおさえにするようにと仰った場合は・・・お受けになるべきだと思います。

先生の直感はなかなかに鋭いものです。

精神安定剤だと思って、受けておく方が後悔しなくて良いと思います。

志望校別コースの講師陣は、コース生の性格や能力を、親とは違う視点から細かく見て下さっていましたから。

併願校について①

関西最難関群を目指す女子は、往々にして思うでしょう。

「東京羨ましいなぁ、なんで関西はっ!!」と。

優秀層の女子の選択肢が本当に少ないのです。

①洛南

②西大和

神戸女学院

この三本を柱に考えることになりますから、校風諸々考えるゆとりすら与えられないのです。

 

娘は当初、「賢い女の子が1番多い学校」を偏差値というものさしでだけで選び、「洛南」を志望していました。

散々私が「遠いよ?2時間近くかかるんだよ?」と忠告しても聞く耳持たずで。

しかし、オープンスクールに参加したところ、案の定「こんなに遠いと思わんかった。中学入ったらクラブにも入りたいのに、これじゃあ帰ってから予習も復習もする時間無いやん(>︿<。)」と言い出しました。

正直、娘には向いていないのでは?と思っていたので「やっぱりー?」でしたけど(^_^;)

勿論、どうしてもここ!というほどの魅力を感じれば話は違ったでしょうし、長距離をものともせずに通ってらっしゃる女の子もたくさんいます。

それでもやはり女子親として気になるのが「距離」です。

女子は体調を崩しやすい。毎月ずーんと痛む下っ腹、重い足を引き摺り、満員電車に揺られて長時間・・・想像するだけで貧血を起こしそう。

実はうちの娘、体調不良で迎えに行ったことがあります。しかもこの〇年と2ヶ月の間に複数回ですよ。

今は30分そこそこで駆け付ける事ができますが、京都や奈良の外れではそうはいきません。

あまり丈夫とは言えないお嬢様の場合、体調不良の場合も想定しておくことが必要です。

 

「遠いのは嫌」となると、女学院一択。娘にも私にも「女子校」「共学校」の拘りはありませんでしたし、校風を知るにつれ娘に向いた学校だと感じ、娘も「制服が無い!自由!近い!学校でおやつ!最高!!」と、すっかり惚れ込んでしまいました。

・・・そこで、困ったのが併願校です。

洛南を第1志望とするのであれば、四天王寺を併願にすれば良いと考えていました。回し合格もあることだし。

しかし、神戸女学院を第1志望とするとなると、1日目と3日目は潰れます。

しかも、校風を重視すればするほど、女学院に似た学校というと同女くらいしか見当たりませんでした。

そこで、併願校を選択する上で「どうしても譲れないポイント」だけに絞って考えることにしたのです。

娘が譲れなかったポイント、それは「ハイレベルであること」でした。

距離、共学or別学、校風、これらについて娘は、「神女に落ちたらそれは私に足りないところがあったから。それなら遠くても自由じゃなくても仕方がない。私が頑張れば何とかなる。けど、周りのレベルが下がるのだけは我慢では乗り超えられないと思う。」と言いましたので、それを基準に決めました。

そのため「滑り止め」になる学校を受験せず、私は結果が出るまで胃に穴が開きそうになりつつ、クッションに顔を埋めては文字に表せない変な叫び声を出す状況に陥ったのですが(-_-;)

 

愛校バザーについて

初の中間テストが終わったばかりのJ1ちゃんから、さらば〇〇、最後の〇〇、などと店名をつけるS3の先輩方まで、そして大学生のお姉様方や昔のお嬢様方が、張り切ってお店を開く愛校バザー。今年も無事終了しました。

今年はあまりの暑さに熱中症になりやしないかと心配でしたが、娘も元気にうっすら日焼けして帰って参りました。

私も友人と一緒に覗きに行きました。

和歌山のじゃばらジンジャーエールが美味しかったなぁ・・・。

 

入学当初、私には女学院に知り合いがおらず、情報に乏しかったので、初めてのバザーは不安でいっぱいでした。

そんな方が他にもいらっしゃるかもしれないので、バザーの際の寄贈品について触れておこうと思います。

 

①500円以上で販売可能だと思われる品を2点以上

②中古品や賞味期限の近い物は不可

③入部したクラブによってはクラブの店舗用にも寄贈品が必要

 

特筆すべきは上記3点程度です。

ご存知かと思いますが、500円以上のお値段しか付けないという訳ではありません。あくまでも「500円以上で販売されるようなお品」という意味です。

極端に言えば、1枚600円相当のハンドタオルを2枚寄贈すれば大丈夫、ということになります。

 

キャリーバッグを持参し、物凄い数の寄贈品を購入して帰る、まるでプロのような(クラスごとの寄贈品入れ替えの時間帯や、値下げのタイミングまでも熟知なさった)方もいらっしゃいますし、寄付のつもりで購入しようにも近付けないほどの人集りができているお店もあります。

親としてはとりあえず、在校中に学年カラーのパーカーベアーを購入できればOKくらいのつもりで(^_^;)

トートバッグや聖書・讃美歌集(略して聖讃)カバーなどをお買い求めの方は、早々に売り切れますのでご注意くださいね。今年はおひとり様2点までとされていました。

多くの親御さんは午前中に覗きに来て、子どもの様子を見、ラウンジで安上がりなお茶でもしてから坂を下るか、早々に切り上げて周辺でお茶でもランチでもして帰るかが多いと思われます。

個人的には太平閣の豚まんと、カッサレードさんのロックチーズケーキを食べられれば満足です(*’ω’*)

・・・って、食べることしか考えていないからお腹のお肉が弛んでくるんですね。

 

寄贈品ですが、ギフトとして頂いたけれど余っている物、購入したものの使わなかった物、手作りの物、(大きな声では言えないけれど、出せる物が無いので慌てて購入してきたそれっぽい物)など様々です。

中には大きな陶器の何か・・・娘曰く「多分・・・壷?」のような物をお持ちになる方もいれば、本やハンドタオルをお持ちになる方もいるなど様々ですし、誰が何を持って来たかなども気にしない子が殆どです。

強いて言うならば、「お家で余っている紙袋などがあれば持ち寄ることになっているので、そのつもりで少し置いておくと良い。」程度です。

 

学生さんたちは、学年のお店の店番を時間帯を分けて担当します。そして、所属するクラブのお店の店番もあります。この時期は体育祭の練習も連日行われますので、お嬢様の紫外線対策だけは必須です。

うちの娘は散々私が「日焼け止めはこまめに塗れ!!」と言い聞かせても、塗り直しなんてお昼に1度すればいいほう。女子力低めを通り越し、中身はオッサンです。